眼の初歩(解剖・生理)5

網膜について

網膜は硝子体側から1)内境界膜、2)神経線維層、3)神経節細胞層、4)内網状層、5)内顆粒層、6)外網状層、7)外顆粒層、8)外境界膜、9)視細胞層、10)網膜色素上皮層の10層から構成されており、得られた光刺激を視細胞で電気信号に変換して視覚情報を脳へと伝達しています。

網膜視細胞は杆体細胞錐体細胞の2種類からなり、それぞれ異なる働きをします。杆体細胞錐体細胞に比べて暗いところでも働くことができ、主に暗い場所で機能していると考えられています。一方で錐体細胞は暗いところではあまり働かず、明るい場所で働きます。また杆体細胞が網膜辺縁に多いのに対して、錐体細胞が網膜の中心部に多く分布していることから、錐体細胞は視力への関与が強いと考えられています。

ちなみにダックスフンドやプードルなどに多い進行性網膜萎縮は網膜の辺縁に多い杆体細胞から変性が始まっていくことが多いので、初期には暗いところが見えにくくなる夜盲という症状から始まります。

網膜

院長 野上友輔
2017/08/31