外耳炎って?

耳の病気は、もっとも来院理由の多い病気です。

耳に炎症が起きた状態を耳炎といいますが、 炎症の及んでいる範囲によって「外耳炎」「中耳炎」「内耳炎」と呼び分けます。

外耳炎が悪化して、中耳、内耳に炎症が波及して、最終的には脳炎を起こして 死へ至ることもあります。

また、外耳炎は慢性化しやすい病気のひとつです。

コラム_外耳炎犬

 

垂れ耳は外耳炎になりやすい?

よく「垂れ耳だから外耳炎になりやすい?」と聞かれます。 垂れ耳や耳毛量が多いと、耳の中が高温多湿になるため外耳炎になりやすいと考えがちですが、 実は外耳道の温度と外耳炎の発症には因果関係がないという報告があがっています。

外耳炎が起こる原因はたくさんあります。

根本的に外耳炎を発生させる要因と、さらに悪化させる原因、そしてもともと外耳炎になりやすい素因の 3つに分けることができ、これらが互いに悪影響を与えています。 代表的な要因としては、アレルギー性皮膚炎耳ダニの発生、それに伴う細菌感染酵母菌感染、そして解剖的に耳道が短い犬種や耳垢の多い犬種です。

主な症状として、
・耳介が赤くなる
・腫れる
・臭くなる
・頭をよく振る
・後肢で耳を掻く
・首が傾く
などです。 その独特の臭いで、病院に来院するケースも多々あります。

初期の外耳炎はしばしば見逃されてしまいます。耳の様子を「異常」と感じる基準は飼い主さんによって様々です。 子犬の頃から耳を頻繁に掻いていて、それが「正常」だと思う方もいます。 耳垢の色も見慣れていないと、びっくりされる方もいます。

家庭でできるケア、そして健康な耳の状態を把握しておくこともだいじなことでしょう。

院長 野上友輔
2016/06/10