予防接種を受けられる飼い主さまへ
予防接種について当院からの大切なお願いです。必ず事前にお読みください。
予防接種の目的について
予防接種を行うことで、数種の感染症を予防し、感染時に重症化を防ぐ効果が期待されます。また周囲の動物へ感染の拡大を防ぐ効果も期待されます。
ペットに病気に対する抵抗力を与えますが、体質や体調により、以下のような症状が起こる可能性があります。以前は口頭で説明を行っていましたが、インフォームド・コンセントの原則に従い、以下の説明をよくお読みいただいてから接種をお受けください。
副作用について
注射局所での炎症、発赤、微熱、全身の倦怠感などがみられることがありますが、通常ですと当日から数日で治まります。
ワクチン後のアレルギー反応の発生率は0.001%~0.5%程度とされています。ごく稀に以下のような、予測不可能な副作用(アナフィラキシー)が起こる場合もあります。
接種直後 ~ 20分
ふらつき 呼吸困難 嘔吐 流延 意識レベルの低下 可視粘膜の蒼白 呼吸困難 失禁 死亡
接種後20分 ~ 数時間
(40時間程度)
顔が腫れる 体に発疹ができる 接種部位が赤くなる 痒み 嘔吐
上記の症状がみられた場合には、すぐにご連絡をください。
その他注意事項
以下のいずれかに該当する場合は、獣医師に確認の上に接種を行ってください。
- ステロイド剤、免疫抑制剤などを投与している場合
- 明らかに体調不良(食欲不振、下痢、嘔吐、発熱)を呈している場合
- 環境の変化(引っ越しなど)
- 以前に予防接種を接種して、アレルギー反応があった場合
- 妊娠中、もしくは可能性がある場合
接種後の注意事項
- 接種後15~20分間は、病院の待合室で経過観察をします。動物看護士が様子を見ますが、気になることがあれば遠慮なく声がけください。
- 接種後1週間は、注射部位の炎症や痛みが続くことがあります。
- 2~3日は安静に過ごすよう心がけて、シャンプーなども控えてください。
- 動物病院の診療時間が過ぎてからの緊急対応は、救急センターもしくは夜間対応病院になります。また費用は各自ご負担いただくようになりますことをご了承ください。
- ワクチン注射部位に、数週間から数年後に腫瘤(肉腫)ができる場合もあります。
ご心配、ご不明なことは、診察時に獣医師にお声がけください。